数年前から興味があった、花曼荼羅の世界。
今回はじめて、
今村幸子さん主催(https://www.inner-peace-yoga.com/)の
神戸のヨガスタジオ spaceわにさん(https://spacewani.com/)
で開催された
岩田祐子さん(ゆうこりん)https://you-i-yoga.com/ の
「みんなでおっきなお花の曼荼羅を作ろう」の会に参加した。
お花を新たに準備する場合は、数日一緒に過ごしてくださいという案内があり
わたしの波長に合うお花を買って数日過ごすことに。
毎日眺めながら、一緒に過ごすうちに、
お花はわたしにとって相棒のような存在になり
前日夜には、明日には曼荼羅にするため
このお花を崩してしまうのはつらいなぁという気持ちになっていた。
当日、会場には、
たくさんのお花が集まり、彩鮮やか。
花曼荼羅のプラクティショナーのゆうこりんから、
このWSの時間は、
・自分の好きなように過ごしていい、嫌なことはやらない、わがままでいい
・人の置いたお花は手を触れない、尊重する という
グランドルールの説明があり、いよいよ花曼荼羅を作る時間に。
それぞれ持ってきたお花をはさみを使って、ほぐしていく。
ところが、わたしは持ってきたお花にはさみを入れることに強い抵抗を感じた。。
ぎゅっとつぼんだ花の蕾。
分解してしまうのは、かわいそう、という気持ちがこみあげてくる。
プラクティショナーのゆうこりんから、
そのまま並べてもいいし、花びらを一枚ずつ全部開いてあげてもいい。
それはお花と相談して決めて。というガイドを受け取る。
全てをみられることなく、とじたまま生涯を終えるのと
すべてを見てもらうのと、お花にとってどちらが生命を全うしている、
といえるのだろうか。
ほぐすのは、かわいそうというのは、人間のエゴかもしれない。
お花は委ねている。
どんな時もどんな状態でも、どんな環境に置かれても、あるがままに。
その自然の中で生きる姿は本当にたくましくて強いもの。
わたしはこんな風に生命を全うしているのだろうか。
お花を通して見えてくる、私自身の在り方。
開くことなく、繊細なものを守りたい気持ちと
全てを見てもらいたい という内なる願い。
その両方が確かに存在している。
そして、そのバランスは常に変化している。
お花はあるがままの姿を通して
鏡のようにわたしの姿を投影してくれた。
そして、そう感じることに、良いも悪いも、正解も間違いもなく
何も変えようとしなくて良いということ。
この日結局、わたしは、最後まで持ってきたお花(相棒)を手放すことができず
家まで連れて帰ることにしました。
せっかく準備したお花をこの曼荼羅の世界に入れてあげられなかったのは残念だけど
今は手放せなかった気持ちを尊重し、受け止めてあげよう。
そして、別のお花を使わせてもらい
自分の前に小さな曼荼羅を作り始めました。
会場の真ん中には、中心となるお花が置かれていて、
そこにそれぞれのタイミングで、自分の持ってきた花や葉っぱを合流させていく。
遠い目で見ながら、わたしは小学生の頃を思いだしていた。
休み時間に、同じクラスの同級生が大縄跳びをしていて、
楽々と輪の中に入って、飛び回る姿を目にしながら
わたしは自分から、入っていくことができない。
みんなで仲良く遊びましょうと言われても、
少し離れたところにいる方が安心を感じる。
そんなことが脳裏によぎりながら、自分の気持ちを確認する。
そのうち、タイミングが来たら、真ん中のお花の方に合流しに行くのか。
それとも、このまま自分のスペースで、曼荼羅を作るのか。
そして、まずは、自分の今いる場所で花曼荼羅を作っていたい、というところに落ち着く。
自分の意図を確認し、少しずつ目の前の花の輪郭が大きくなり始めたころ
わたしが曼荼羅を作っていた少し先に、小さな花ビラが置かれた。
そして、一人の参加者が近くにきて、
「置かせてもらってもいいですか?」と一言。
そこから、わたしが作っていた曼荼羅に、葉っぱが加わりました。
少しずつ、そのウェーブが広がり、
ついには、黄色い花びらがゆるやかな架け橋となり、
中央から伸びてきている大きな曼荼羅と繋がった。
わたしはこの場所で自分の小さな曼荼羅を作っていたら、真ん中の大きな花曼荼羅と合流して、繋がった!!
自然の調和に身をゆだねていたら、向こうからやってきた。
自分を変えようとしなくていい。
あるがままのわたしを尊重する。
そのままで 世界と調和し繋がっていく。
目の前で起きたことに、大切なメッセージを受取ったように、ハッとする。
自分の身体感覚やフィーリングを
よ~く感じて、観察し
周りに合わすことなく
そのまま尊重する。
自分を全うすることで、世界と繋がる
愛と調和の世界。
最後には、できた曼荼羅を一斉に崩して、真ん中に集める。
お花はどんなに姿を変えてもとても美しく
無抵抗であるがまま。
はかなさとともにある、強さとたくましさ。
開いていること、閉じていること。
集団の中に交わること、個の世界に籠ること。
そのバランスは常に変化している。
そのことを受け止め、判断することなく
受容し、ただそこに身をゆだねる。
小さなお花は大きな器でわたしに伝えてくれた。
最後に、シャバアーサナをしながら
さちこさんのキールタンの歌声を聞くと
温かい涙があふれてきた。
ぎゅっとかたまっていた内側に
やさしいスペースができたような、心に深く沁みる時間。
持ち帰ったお花は、自宅で曼荼羅を作りました。
純真な自分に帰ったように、時間を忘れてできる、花との戯れる時間。
心はこんな時間を求めていたんだなぁ。
このギフトのような体験をしたことで
お花が自然にしぼんで、枯れていくフェーズも、
そのままの姿を見ていられる気がしている。
ゆうこりん、さちこさん、参加者のみなさん、spaceわにさん
ありがとうございました。