京都・クリパルヨガのある暮らし

京都からクリパルヨガを伝えています。米国クリパルセンター公認ヨガ教師 hitomiのブログです。

クリパルヨガの特徴

 

クリパルヨガに出逢って12年。

ティーチャートレーニングを受けて、5年。


これまでの体験を振り返り

他のヨガとどう違うのか

クリパルヨガの特徴を

私なりの視点で表現してみました。


 

①自分の身体が先生

「身体は寺院」

クリパルヨガでは、

身体を神聖な存在として

とても大切にしています。

 

すべての知恵は身体の中にある。


身体は本当に賢い存在で

全幅の信頼をおいていい。

 

ヨガの体験の中で

そのことに気付いたとき

わたしは自分の身体への

イメージが一変し

深い安らぎとともに

身体との関係性が変わりました。

 

ヨガクラスを受ける目的は

教師のインストラクションに合わせて

ポーズをとることではなく

自分の身体と繋がり

身体の声を聞くことにあります。


教師は、クラスのリードはしますが

あくまでも主体は生徒の身体。


教師のペースに合わせなくても

他の人と同じように

ポーズがとれなくても

それは問題ではありません。


今身体は何を感じているのか。

自分自身は、どうありたいのか。


自分の身体を感じ

自分の意図と繋がることが大切です。

 

ヨガの練習を通して

完成したポーズのイメージ

自分を合わせるのではなく

自分の中心から外側へ

ベクトルがのびていく方向性へと

変化したことで

生き方自体も

外側のものへ自分を合わすことから

自分にあったものを選ぶ方向性へと

シフトしていきました。


自分らしい生き方は

身体が導いてくれるもの。


クリパルヨガでは

個々の身体を尊重します。



「to do」(何かをすること)よりも、「to be」(今ここに存在する)という実践


何かを達成すること

ヨガでいえば

ポーズができるようになること

そこにある 達成感

やりがい、喜びは

人生の醍醐味であり

スパイスとなってくれるものです。

 

しかし、常にその達成感を求めて

次からへ次へと、外へ

先へと意識が向かっていると

いつまでも果てしない

目的達成のゲームに

参加することとなります。


目まぐるしく変化していく

世界の中で

先へ先へと向かう自分は

どこか心もとなく

何かに振り回されている

ように感じられるかもしれません。

 

ヨガに出逢って

本当の安らぎ

穏やかさは

外側から与えられるものではなく

自分の内側にすでにあるものだと

気付きました。


何かを達成したり

手に入れたり

行為を行うこと(to do)よりも

今ここにいる

ただ、あるがままの自分で

いる状態(to be)。

 

何かを達成できても

できなくても

それは問題ではありません。


今ここにいる

息をしている

自分の存在を感じること。


大きな命の流れの中にいる

自分とともにいること。


立ち止って、今に留まることで

何かを追いかけて

前のめりになっていたときには

感じられなかった安らぎが

本当は内側にあったことに

気付きます。


今おかれている状況や

物質的な豊かさとは

別の次元で

自分という存在からの祝福を

受け取ることになるのです。

 

 

③判断のない自己観察


心の安らぎを妨げるものとは

何でしょう。

 

よい教師(生徒)

母(父)、娘(息子)、妻(夫)として

こうあるべきである。


そのあるべき姿と

自分とのギャップ(評価)


~しないといけない

こんなことをしてはいけない

という思い。

 

自分へのジャッジが強まると

身体と心に

緊張を強いることなります。


自分の中の正しさと

照合するような

作業が習慣化されると

本当に起きていることを感じる

スペースが保ちにくくなります。

 

「ジャッジや評価のない

自由な世界に生きたい」


誰もがそう思ったことは

あるかもしれませんが

ジャッジしているのは

他の誰でもなく、自分自身です。

 

判断を手放し

あるがままを感じること。


断していることに気付いたら

「なんてダメなんだ」等

そこに評価を加えずに

ただそのままを見ていく。

 

一瞬一瞬、移り変わっていく身体に

今、何が起きているのか。

 

判断や評価を加えず

そこに留まって

起きていることを見る。


まるで水平線を見るような

ニュートラルな眼差しで。

少しの好奇心をもって。

 

クリパルヨガでは

判断や評価を一端、脇に置いて

あるがままの自分を

そのまま感じて、みる

という練習をしていきます。


慈しみをもって気付く(awareness with compassion)

自己探求(self-observation with love)のヨガ。


どんなときも

自分への優しさと

愛をもって

自分を見守る眼差しを向けていく。


そうすることで、私たちは

安心して今、ここにいること

ができるようになります。

 


④日常(off the mat)が実践の場


マットの上で

アーサナをとる (on the mat)

大切な練習ですが

クリパルヨガでは、

日常をヨガの実践の場(off the  mat)と

えています。

 

マットの上は

自分のための安全で

神聖な空間が守られていますが

日々の生活は

様々な人との関係性の上に

成り立っているものであり

自分一人の力では

どうにもならないことも

少なくありません。


そんな、必ずしもヨガ的ではない

思い通りにいくとは

限らない日常の中で

自分をやさしく見守る

俯瞰した視点を持ち、

そこから、自分自身が

どうありたいのか

意図を持つことを教えてくれます。

 

変えられるものと

変えられないもの

その線引きを見極めること。


自分にとって

安全な境界線を保つこと。

 

まずはじめに

自分を大切にし

自分への責任を明確にすること。


自分に誠実であること。

 

ヨガを通して

「自分らしく生きること以上に大切なことはない」

ということに気付いた時

その後の様々な選択が

変わっていきました。

 

日常生活という

ヨガの実践の場で

ヨガの知恵を生かすことができたら

ヨガは、人生を伴走する

心強いパートナーとなってくれます。


クリパルヨガは

予測不可能な

自分だけの人生を

波乗りしていくため

時には止まり木のような存在として

そこにあり

人々が持つ可能性を最大限発揮して

生きていくことを

エンパワー(応援)してくれる存在です。

 

 

⑤音を出すことを奨励します


はじめて、クリパルヨガの

クラスを受けて、驚いたことは

『はぁ~』というため息

遠慮なく出すという

光景に出くわしたことです。

 

当時、ため息をつくと

幸せが逃げる等

言われていたこともあり

自分の中で、ため息を

ホールドしていたかもしれません。


クリパルヨガのクラスでは

ため息に限らず

自然に沸き起こる音を

そのまま出すことを

身体や呼吸を解放するツールとして

奨励しています。

 

クラスの中で

あるがままのリラックスした状態を

感じることで

それまでの緊張していた自分に

気付いたり、

一つのため息で、からだが

解放されることを知りました。

 

一人でため息をつくことはあっても

クラスの中でため息をつくのは

なかなかない

おもしろい体験だと思います。


安全な空間

だからこそできること。

 

クラスに参加したら

ぜひたっぷり、ため息を

吐き出してみてください。

 

===

 

以上、私が体験した

クリパルヨガを紹介してみました。


100人いたら、100通り。


一人ひとりの

ユニークな体験が

尊重されます。


あなたにとって

クリパルヨガは

どんな体験になるか

ぜひクラスで体験してみてください。

 

 

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