この夏のハイライトの一つは、冷蔵庫が壊れたこと。
その時は、突然訪れた。
冷凍食品を買い込んだその夜。
冷蔵庫から、カチッ、カチッという音が10秒おきになり、
電気がつかなくなったのです。
中身が冷えなくなっていくにつれ、
わたしの顔は青ざめました。
何せ、数日内には、とても食べきれないような量の中身が詰まっています。
一晩中、その音ととともに、
刻一刻と冷凍庫の中身が溶けていく。
いつまでもつだろうか。
修理?買い替え?とっさに判断もつきません。
どうすることもできず、眠れぬ夜を過ごしました。
こういう時、日頃、いかに不安から、モノをため込んでいるのか、
心の状態がまさに冷蔵庫に現れているなぁと、感じていました。
もし、その日食べられる分だけが入っていたなら
心は軽かったに違いありません。
買い足すことはできても、数日内に食べられる量には限界があります。
気持ちが先へ先へと向かい、今ここにいられていないとき
自分で管理できる以上のものを、溜めることで、安心をえようとする。
でも結果的に、多すぎるモノは、自分自身の足かせにしかなりません。
職場で、冷蔵庫が壊れたと告げた途端、昼休み、家まで保冷バックを取りに帰ってくれた同僚。
中身を職場の冷凍庫に一時保存していいよ、と言ってもらったけど、一人でとても運べる量じゃない・・と伝えたら、一緒に自転車で運ぼうか?と申し出てくれた同僚。
優しい同僚に恵まれているなぁ、わたし。
本当に有り難かった。
結局、買い替える判断ができず、2日後のお昼に、エンジニアに修理に来てもらい、何とか無事修理完了。
2日2晩、悩んでいたのに、モノの15分で直してくれました。
プロの仕事、かっこいい。
エンジニアを見送り、冷蔵庫の中身を仕分けしながら、
これからは、本当に必要なものだけを持とう、と心に誓ったのでした。
同じ頃、部屋で育てている相棒の観葉植物、
ウンベラータが全部葉っぱを落としたかと、思うと
また一枚ずつ、新しい葉をつけ始めたのです。
数日の間に、10枚ほどの葉が生え変わることがあるとは、さすがに驚きました。
この夏は、古いものを手放すような、ワークもしていたので
わたしのエネルギーが入れ替わったということかもしれません。
手放すのが先。
空いたスペースに新しいものが入ってきます。
身の回りの、小さな生き物がそう教えてくれたようでした。
この夏、葉が生え変わったウンベラータ
おまけ
ベランダでたわわに実をつけてくれたミニトマト