京都・クリパルヨガのある暮らし

京都からクリパルヨガを伝えています。米国クリパルセンター公認ヨガ教師 hitomiのブログです。

イメージが作り出す身体の動き

久しぶりにフェルデンクライスのレッスンを受けてきました。

 

とても温かくて、優しいプラクティショナーのあかりさんとゆうきさん。

会うと気持ちが和らぎます。

 

ろじのあかり

https://rojinoakari.com/index.html

 

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この日のフェルデンクライスのレッスン

~Awareness through movement~ 

 

最初に仰向けになり、身体をボディースキャンして、感じ取る。

まるで魚拓をとっているかのよう。

全身を観察すると、左側がやや重くて(魚拓では濃く映るだろうな)

沈んでいて、傾いている。

 

首を回してみると

右の方が転がりやすくて

左側は転がしづらい。

まるで、坂を上っているように感じられる。

 

そして、ゆっくり、小さく動かし始まる。

いかに早く、効率よく、、という方向に流れがちな現代社会。

その枠から、一旦離れて、

フェルデンクライスでは、可能な限り、ゆっくりと、小さく、動く。

繊細さをもって、意識的に身体に向き合うと、

自分自身が大切に扱われているという気持ちになってくる。

 

身体が発する小さい声も聞き逃さないように。

普段、慣れている動きのパターンから、一旦離れて

新しい動き方を脳に学習させるように。

 

ゆうき先生のやさしい声が耳に入ってきて

素直に、身体に染み込んでいく。

 

この日のハイライトは、

両方の肩甲骨を両手で持って左右に動かす動き。

最初は、固まっていて動きづらいな、と思っていたのが

やわらかい、というイメージをもって動いてください、

という言葉を聞いて、改めて動かしてみると

やわらかく、スムーズに動き始めたこと。

 

やわらかい、という言葉がやさしい声にのってくると

白鳥が翼を広げて羽ばたいているようなイメージが浮かんできた。

さらには、白いリボンでやさしく包まれている贈り物のイメージも。

 

どちらも、ふわっとしていてやさしく、優雅な雰囲気をまとっている。

 

言葉からつむぎだされるイメージ

それが身体の動きへとそのまま伝わっているかのように

動きがスムーズに、ゆっくり、滑らかに変化してきた。

 

気持ちもやさしくなり、身体が緩んでくる。

身体は入ってくる言葉に対して、素直に反応していることに気付く。

 

普段、わたしはどんな言葉をつかっているだろう。

やさしい言葉を使っているときは、身体はリラックスしているだろうし

否定的な言葉、厳しい言葉を使っているときは、身体を緊張させているかもしれない。

 

言葉とイメージが身体に与える影響は、計り知れないなと感じた。

 

レッスンが終わって、立って部屋を歩いていると

首が伸びて、上下左右の可動域が広がっていることに気付く。

首に特化して動いた感じではなかったけど

全身が連携して、必要な調整がされたかのように、

動きが統合されている。

 

フェルデンクライスのレッスンは

脳への働き、身体の動きの統合がうまくデザインされていて

終わってから、感覚、知覚が変化していることが多い。

まるで、新しい道を発見したかのように。

いつもより、より心地よい方向へ。

脳が自発的に新たな回路を広げたかのように。

 

 

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もうすぐ愛知へ引っ越してしまうこともあり

この場所でのレッスン受けるのはこの日が最後。

 

レッスンに向かうときは、さみしいなと思っていたけれど

会ってみると、もうこのおうちには収まらないくらい

家族全員の身体の器が大きくなっているので

次に身体に会う場所へと運ばれていくのは必然だなと直感的に感じた。

 

まずは身体を心地よく整える。

その身体が心地よい場所へと運んでくれる。

 

二人の姿から、そのレッスンをリマインドしてもらった。

 

今はまさに風の時代。

しなやかで軽やかな身体と心で、

新しい生活で、またのびのびと、新たな可能性を開いて活動していく様子が目に浮かぶ。

恵まれた身体能力と深い優しさをもった二人。

二人のレッスンを必要としている子どもたち、大人が出逢えますように。

 

今後も月一回の京都クラスとオンラインクラスは継続されるとのこと。

また会える日を楽しみに。

 

aafelfel.blogspot.com

 

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家族が増えてパワーアップした中野家